マジックをするためにトランプは買ったが、他に何か必要な道具はあるのか気になっている人もいるだろう。この記事ではトランプ以外にクロースアップマジックで使う道具を紹介する。
マット
多くのマジシャンはマジックをするときにテーブルにマットを敷く。机の上に直接トランプやコインなどを置いてマジックをすると、カードなどが滑ってしまったり、音が立ったりする。それを防ぐためにマットを使う。マット表面には布が張られており、それによりカードなどが格段に扱いやすくなる。また、コインなど重量のあるものでも音が抑えられる。
マットがないと難しい技法等もあるが、テーブルポッピングなど立った状態でマジックをするときはマットを使わないことがある。主に固定のテーブルでマジックを見せるという人は買ってみても良い。
コイン
クロースアップマジックではコインを使ったマジックも数多く存在する。マジックショップで売っているコイン(アメリカのハーフダラーなど)を買っても良いが、身の回りにあるコインを使っても良い。その場合には、なるべく五百円玉を使うようにしよう。小さいコインは隠しやすさでは勝るが、視認性や扱いやすさでは劣ってしまう。
日用品
クロースアップマジックには日用品を使ったものも存在する。トランプやコインも日用品ではあるが、ここではそれらを除いたものを指す。
紙幣
コインほどではないが、紙幣もマジックに使われることがある。金額によってサイズが微妙に異なるが、マジックにはあまり影響しない。きれいな新札より折り目やシワがついているもののほうが、仕掛けがバレにくいことが多い。
輪ゴム
マジックをするときに道具として使われることもあるが、輪ゴム単体のマジックもある。市販の普通の輪ゴムで十分だが、あまりに切れやすいものは避けたほうが良い。
ペン
マジックをするときに道具として使われることもあるが、ペン単体のマジックもある。あまりに太かったり、特殊な形をしていたりすると使いづらいので注意が必要だ。サインペンならばペン単体のマジックでも、ウォンドとしてでも、サインするための道具としてでも使える。
市販のマジック道具
バラエティーショップやおもちゃ屋などでマジック道具が売られていることがある。それらの多くはマジック経験の無い人でも簡単に演じることの出来るように作られている。それらは道具本体にタネや仕掛けがあることがほとんどなので、お客様に渡して調べてもらうことが難しいものが多いのが欠点。テンヨーのダイナミックコインなど、渡して調べさせてもバレることがほとんどないものもある。
最後に
マジックを始めたばかりなら、トランプだけでも十分だ。マットを買うのは練習を始めて少し経ってからでも問題無い。ギミックをあまり使わず指先の技術で行うマジックがやりたいなら、市販のマジック道具は買わなくても良い。難しい技法は練習したくないが、マジックをやりたいという人は市販のマジック道具などから始めてみるのも良いだろう。